大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
「私は社長とは関係ないんです……。

「その西園寺とこの間レストランにいましたよね? 緑のドレスは可愛らしかったですよ。」

何を言っているのか分からなかった。由香里は西園寺と食事になど行っていない。

ましてや緑のドレスなど……。

そこで思い当たったのは木崎のとの食事。

あの時、招待客の中に斉木もいたのだろうか?

しかしなぜ、木崎を西園寺などと見間違えたのだろう。

由香里の頭の中は昨日から、もやもやする気持ちでいっぱいだった。

「私は貴方と食事をしたいと言っています。くどい様だが西園寺は関係ない。」

そう言いきられてしまうと由香里も返す言葉に困ってしまう。

相手はライバル会社とはいえ名のある会社の社長なのだ。

不快にさせて良い事があるとは思えない。

由香里は言葉に詰まる。

……昼間に食事だけ、で良いのだろうか?

由香里はちらりと西園寺を見る。

「じゃあ……。」
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