大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
鈴木は不思議そうな顔をして由香里を見たが、説明できるはずもない。

訳も分からず頭をブンブンと振る。

「良いけど……週末は大きな会があるからお弟子さんたちは皆、出払っちゃうよ?」

お弟子さん?

彼女には何のことなのか全く分からなかった。

由香里の隣で西園寺は嬉しそうに目を細める。

「好都合です。誠さんと……あと1人、出来れば口の堅い子が良いのですが。」

「僕は頭数に入っているのね。じゃあ、由香里ちゃんでいいじゃん。」

「ダメです。こいつは別の役割がありますから。」

西園寺にこいつ呼ばわりされた由香里は、彼のあまりの豹変ぶりにただ、ついていくのがやっとだった。

「志水、お前着物は持っているか?」
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