大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
数日後、着物を買いに由香里が西園寺に連れられて行った呉服店は何代も店が続いている恐ろしく格式が高いところだった。
彼女は何度も実家に置いてある着物を仕立て直すと言って断ったのだが今の彼に妥協するという言葉はないらしい。
着物について素人の由香里から見ても、おそろしくランクの高い分類の着物を何枚も試着させられ、その中から彼が一枚を選んで店の女性に注文をする。
当たり前だがレンタルであるはずもなく、だからと言って自分で支払うとなったら一体どれだけのローンを組めばいのだろう。
由香里は恐ろしさのあまり始終無言だった。
店員は彼が注文した着物をどこかへ持っていくらしく、店の奥へと入っていってしまった。
西園寺と由香里は2人、出されたお茶にゆっくりと口をつける。
彼女は何度も実家に置いてある着物を仕立て直すと言って断ったのだが今の彼に妥協するという言葉はないらしい。
着物について素人の由香里から見ても、おそろしくランクの高い分類の着物を何枚も試着させられ、その中から彼が一枚を選んで店の女性に注文をする。
当たり前だがレンタルであるはずもなく、だからと言って自分で支払うとなったら一体どれだけのローンを組めばいのだろう。
由香里は恐ろしさのあまり始終無言だった。
店員は彼が注文した着物をどこかへ持っていくらしく、店の奥へと入っていってしまった。
西園寺と由香里は2人、出されたお茶にゆっくりと口をつける。