大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
店の人にお礼を言って外に出ると、自然と車に向かう歩みが速くなる。
「社長……。」
車にもたれて何やら電話をしていたらしい西園寺は、由香里に呼ばれて携帯を持ったまま振り向いた。
「………。」
電話の相手との会話が一瞬途切れた。
西園寺は由香里に向かって何やら呟いた後、にやりと笑ってまた電話の相手との話に戻っていった。
『馬子にも衣装』
声は聞き取れなかったが、確かに西園寺の口はそう言っていた。
由香里が言うのもおこがましいかも知れないが、それなりに綺麗に出来上がっているはずなのに。
頑張った部下に対して言う事は、それですか?
この怒りはどこへぶつければ良いのだろう……。
由香里の手は、怒りでプルプルと震えていた。
「社長……。」
車にもたれて何やら電話をしていたらしい西園寺は、由香里に呼ばれて携帯を持ったまま振り向いた。
「………。」
電話の相手との会話が一瞬途切れた。
西園寺は由香里に向かって何やら呟いた後、にやりと笑ってまた電話の相手との話に戻っていった。
『馬子にも衣装』
声は聞き取れなかったが、確かに西園寺の口はそう言っていた。
由香里が言うのもおこがましいかも知れないが、それなりに綺麗に出来上がっているはずなのに。
頑張った部下に対して言う事は、それですか?
この怒りはどこへぶつければ良いのだろう……。
由香里の手は、怒りでプルプルと震えていた。