大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
悲しくて、悲しくて仕方がなかった。

「それは……嘘をついた君が悪い。」

「ひど……ン……あ……ん」

彼女の言葉は西園寺のキスに奪われた。

ざらついた舌が口の中に入り込みゆっくりと彼女を犯していく。

由香里の身体中に甘い痺れが走る。

「俺を騙したお仕置きは、後でたっぷりしてあげる。」

耳元で低く囁かれてしまい全身がゾクリと粟立った

「社長こそ、私をずっと……騙していたくせに。」

立っていられない由香里は既に彼の腕の中にすっぽりと抱きしめられていた。

「人聞きがわるいな…気がつかない君が悪いんだよ。」

フェロモン全開の艶っぽい瞳で見つめられればもう言い返す事など出来はしない。

何を言っても由香里のせいになるらしい。

彼女の頬がぷくっと膨れた。

「志水由香里さん。私とお付き合いしてもらえますか？」

由香里の両頬をそっと両手で触れながら、彼は真剣な眼差しで彼女を見つめた。

「……はい。」

その後２人はもう一度、そっとキスを交わすのだった。
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