大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
出会い
久しぶりに日本に帰って来た西園寺剛は、病気で動けない母方の祖父の為に歯科医の助っ人に呼ばれていた。
今回社長に就任する自分が社で禁じているダブルワークをするわけにもいかないのだが、大きく括れば家の手伝いなので大丈夫だろう。
最近は本職が忙しくてやらなくなったが、歯学部を出て免許も持っているため昔は良く手伝わされた。
むかし小さな女の子を見たときはかなり泣かれてショックだったのを覚えている。
「木崎先生。」
看護師に呼ばれて我に返った。
今、剛は此処では母方の名字である『木崎先生』なのだ。
「次の患者さんです。リンゴをかじって詰め物がとれたそうですよ。かなりの歯医者嫌いだそうですからよろしくお願いします。」
カルテを渡されて患者の名前を見た。
「志水 由香里さん……ね。」
剛はゆっくりと診察室のドアを開けたのだった。
今回社長に就任する自分が社で禁じているダブルワークをするわけにもいかないのだが、大きく括れば家の手伝いなので大丈夫だろう。
最近は本職が忙しくてやらなくなったが、歯学部を出て免許も持っているため昔は良く手伝わされた。
むかし小さな女の子を見たときはかなり泣かれてショックだったのを覚えている。
「木崎先生。」
看護師に呼ばれて我に返った。
今、剛は此処では母方の名字である『木崎先生』なのだ。
「次の患者さんです。リンゴをかじって詰め物がとれたそうですよ。かなりの歯医者嫌いだそうですからよろしくお願いします。」
カルテを渡されて患者の名前を見た。
「志水 由香里さん……ね。」
剛はゆっくりと診察室のドアを開けたのだった。