大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
「明日、楽しみにしているね。」

入院中の剛の父の代わりに管理業務を代行している鈴木誠が決済書類を西園寺家に持ってやって来ていた。

彼は家同士のつながりも有り、年が近いため子供の頃からの古い付き合いだ。

数年前に剛の父親が社内の人材の掃除の為にスカウトしていた。

彼自身はいくつもの大きな会社の株を所有しそれを運用する資産家である。

茶道の家元という立場にあるので本当はオフィスに来て仕事をするなど面倒なだけなのに良く付き合ってくれるものだ。

「いつもありがとうございます。」

剛はこの1つ年上の幼馴染に助けてもらってばかりだ。
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