大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
薄いピンク色のロングドレスを着た彼女は思った以上に美しかった。

これなら連れまわしても恥ずかしくないレベルだ。

抱きつこうとする誠の腕をかるく掴んで引き離して、剛は満足げにほほ笑んだ。






パーティー会場に到着してまず、2人は外務大臣の今川に挨拶をする。

その後、剛はロスからはるばる自分に会いに来てくれた州知事のアールと話をし
ていると近くにいたはずの志水の姿が見えない事に気がついた。

アールと話をしながら彼が辺りを見回すと会場の隅の方で食事の皿を持って立っているのが見えた。

同伴で来ているのに傍を離れるなんて何を考えているのかと剛は苦笑する。

仕方がないのでアールとの話が終わったら迎えに行こうと剛が思っていた矢先に、彼女の近くに見知った男が近寄っていく。
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