大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
流石に2晩続けて睡眠不足はかなり体にきつかった。

剛はロスから受けた報告を聞いて更に機嫌が悪くなった。

はっきり言って今は会社どころではないのだ。

表情は平静を装っているが正直古田の件はどうでもいいと思っていた。

少々会社の業績が悪くなるがそんなの直ぐに取り返す自信がある。

取り返せないのは彼女の心だ。

そんなイライラの中、さらに追い打ちをかけて来たのが斉木の電話だった。

性懲りもなく彼女を誘っているらしい。

あまつさえ、彼女は了承の返事をしようとしている。

我慢できなくなって剛は彼女の携帯電話を取り上げて斉木に文句を言って電話を切った。

「相手はJOSの社長ですよ?」

志水が電話を切った事を怒っている。



じゃあ、俺はこの会社の代表取締役社長だぞ?

なんで振られなくてはいけないんだ?




剛は彼女に言ってやりたかった。
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