大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
もう長年のくせで、自然と眼に涙が溜まってしまっている。
「そんな顔で見つめるな。せっかく消毒したのに……キスをしたくなる。」
まだマスクをしていない西園寺は涙をためた由香里を愛おしそうに見つめた。
潤んだ瞳に、少し開いた口元。
如何見ても西園寺を誘っているようにしか見えない。
「まだ、時間もあるようだし……もう一度由香里に、消毒うがいをしてもらえばいいか。」
そう言って彼が由香里の顎を押えて顔を近づける。
あの液体をもう一度含むなんて……嫌だな。
一瞬、由香里の脳裏では彼との甘いキスの記憶より消毒液の苦さの方が上回った
のだが、眼の前に迫った彼女の大好きな顔にはかなわない。
彼女は自分に寄せられた唇をそのまま受け止めた。
苦かった口の中を彼の舌がゆっくり移動して由香里を蕩けさせる。
もう消毒薬の味なんてわからない。
2人は診察台の上で、恋人同士の口づけを交わした。
「そんな顔で見つめるな。せっかく消毒したのに……キスをしたくなる。」
まだマスクをしていない西園寺は涙をためた由香里を愛おしそうに見つめた。
潤んだ瞳に、少し開いた口元。
如何見ても西園寺を誘っているようにしか見えない。
「まだ、時間もあるようだし……もう一度由香里に、消毒うがいをしてもらえばいいか。」
そう言って彼が由香里の顎を押えて顔を近づける。
あの液体をもう一度含むなんて……嫌だな。
一瞬、由香里の脳裏では彼との甘いキスの記憶より消毒液の苦さの方が上回った
のだが、眼の前に迫った彼女の大好きな顔にはかなわない。
彼女は自分に寄せられた唇をそのまま受け止めた。
苦かった口の中を彼の舌がゆっくり移動して由香里を蕩けさせる。
もう消毒薬の味なんてわからない。
2人は診察台の上で、恋人同士の口づけを交わした。