大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
差し出された水で鎮痛剤を飲み込んだ由香里は、眼の前で煙草を吸う西園寺をじっと見つめる。

「剛さんは酷いです。」

「………。」

彼は何か言い返そうとしたが、自分を見つめる彼女の顔があまりにも怖くて黙り込むしかなかった。

「楽しみにしていたのに。」

由香里の瞳に涙が浮かんできた。
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