大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
「おや?頬が腫れていますね、綺麗なお顔が台無しだ。」

由香里の痛々しく腫れた頬を悲しそうに見ながら斉木はそっと由香里の顔に触れてくる。

「斉木社長は、西園寺社長と昔からのお知合いなんですよね?」

斉木なら外の人間なので聞いた事が西園寺に漏れる事もないだろう。

由香里は、思い切って気になっている事を聞いてみようと思った。

「あの……彼が付き合っていた女の人って知っていますか?」

「昔の彼女ですか?」

斉木が首をかしげた。

「知っていますが……どうかしました?」

斉木が知っている西園寺の女性遍歴は確かに華々しいモノであった。

しかし、どれもお互いが冷めた関係の付き合いだったと記憶している。

例外があるとすれば由香里への執着くらいなのだが。
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