大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
「さっきのパスポートって何の事ですか?」
長いキスが終わって由香里は西園寺の為にいれたコーヒーをそっと彼のデスクに置いた。
旅行代理店に勤めていると言う事もあるが、元から旅行好きの由香里はパスポートも10年物を持っていた。
営業に移ってからは忙しくてそれどころではなくなっていたので気がつけば1年以上も海外に行っていなかった。
しかし確かめてはいないが、パスオートの期限は後2年は残っていたような気がする。
「ああ、来週からアメリカに出張だ。」
由香里が入れたコーヒーを美味しいそうに飲みながら西園寺は日程の書かれた書類を彼女に見せた。
『稟議書』
勿論社長以下、役員の承認印がビシッと押された本物だ。
そして参加者の欄には西園寺と由香里の名前がしっかりと入っている。
びっしりと書かれた日程にくらくらした。
「あの……私、今知ったんですけど。」
もう、金曜日ですよ。
準備だってあるんですけど。
確かに来週は西園寺のスケジュールがやけに空いているなと不思議には思っていたがまさかこんな大イベントを隠していたとは思いもよらぬ事だった。
長いキスが終わって由香里は西園寺の為にいれたコーヒーをそっと彼のデスクに置いた。
旅行代理店に勤めていると言う事もあるが、元から旅行好きの由香里はパスポートも10年物を持っていた。
営業に移ってからは忙しくてそれどころではなくなっていたので気がつけば1年以上も海外に行っていなかった。
しかし確かめてはいないが、パスオートの期限は後2年は残っていたような気がする。
「ああ、来週からアメリカに出張だ。」
由香里が入れたコーヒーを美味しいそうに飲みながら西園寺は日程の書かれた書類を彼女に見せた。
『稟議書』
勿論社長以下、役員の承認印がビシッと押された本物だ。
そして参加者の欄には西園寺と由香里の名前がしっかりと入っている。
びっしりと書かれた日程にくらくらした。
「あの……私、今知ったんですけど。」
もう、金曜日ですよ。
準備だってあるんですけど。
確かに来週は西園寺のスケジュールがやけに空いているなと不思議には思っていたがまさかこんな大イベントを隠していたとは思いもよらぬ事だった。