大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
「赤城さんってちょっと変わった人ですね。」
由香里は西園寺の隣でコーヒーを飲みながら明日の行程の書かれた書類を呼んでいた。
ロスでの滞在は今日までで、明日は午後からラスベガスへ移動する。
その後は、企画中のウェディングパックに組み込むルートの確認をして回る予定だった。
ロス支店の赤城とは最終日に帰国のあいさつに行くまでは暫く会う事もない。
「ああ、アイツは仕事の事は最高レベルでこなすのに、女癖が悪すぎる。」
別の書類に熱心に目を通していた西園寺が先ほどの事を思い出して不機嫌な声で呟いた。
「剛さんが相手を褒めるのを初めて聞きました……。」
よんでいた書類をサイドテーブルへ置いて由香里はまじまじと西園寺の顔を覗き込んだ。
「赤城さんも、剛さんの事を『社長』じゃなくて『西園寺』って呼び捨てだし……。仲が良いんですね。」
「いや……褒めているというか、寧ろ呆れているんだが。」
大きなため息を1つついて西園寺は由香里のほうに向きなおった。
照れているのか、ほんのり頬に色が付いている。
「アイツとは海外支店の時の同期みたいなものなんだ。帰国子女の赤城は俺
の事を社長の息子と知らないで付き合い始め、そのままズルズルと社長に就任しても態度が変わらない。…外では格好をつけて話すが本性はアレだ。」
由香里は西園寺の隣でコーヒーを飲みながら明日の行程の書かれた書類を呼んでいた。
ロスでの滞在は今日までで、明日は午後からラスベガスへ移動する。
その後は、企画中のウェディングパックに組み込むルートの確認をして回る予定だった。
ロス支店の赤城とは最終日に帰国のあいさつに行くまでは暫く会う事もない。
「ああ、アイツは仕事の事は最高レベルでこなすのに、女癖が悪すぎる。」
別の書類に熱心に目を通していた西園寺が先ほどの事を思い出して不機嫌な声で呟いた。
「剛さんが相手を褒めるのを初めて聞きました……。」
よんでいた書類をサイドテーブルへ置いて由香里はまじまじと西園寺の顔を覗き込んだ。
「赤城さんも、剛さんの事を『社長』じゃなくて『西園寺』って呼び捨てだし……。仲が良いんですね。」
「いや……褒めているというか、寧ろ呆れているんだが。」
大きなため息を1つついて西園寺は由香里のほうに向きなおった。
照れているのか、ほんのり頬に色が付いている。
「アイツとは海外支店の時の同期みたいなものなんだ。帰国子女の赤城は俺
の事を社長の息子と知らないで付き合い始め、そのままズルズルと社長に就任しても態度が変わらない。…外では格好をつけて話すが本性はアレだ。」