大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
翌日、移動が午後の二人はホテルで少し遅めの朝食をとっていた。

ホテルの支配人が気を使って手配してくれたルームサービスはとても豪華なもので朝から豪華な朝食である。

ホカホカのスクランブルエッグを嬉しそうにゆかりが口に運んでいると西園寺の携帯が鳴った。

「Hello？」

液晶画面を見た西園寺は由香里に断ってから携帯電話に出て何やら早口で話し始める。

現地のスラングが混じっているのか内容は良く分らないが親しい相手のようであった。

会話が終わるまで待っているつもりだったがどうやら長くかかりそうだと感じた由香里は残りの朝食を食べ終えると２人分のコーヒーを入れに別室のカウンターに取りに行く。

カップを二つもって戻ってきたころには電話は終わっていた。

「由香里、今日のスケジュールは午後から移動だったな。」

コーヒーを受け取ると西園寺は一口すすって立ち上がる。

「少々出かけてくるから、その間は１人になるが大丈夫か？」

どうやら由香里は連れて行っていらえないらしい。

それなら少し行ってみたいところがあった。

「じゃあ、私もお買い物に行ってきます。」

西園寺が出かけたのを見送ると由香里は早速、昨日聞いた赤城の携帯番号に電話をかけるのだった。
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