大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
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「由香里さんは西園寺といつから付き合ってるんですか?」
赤城が車を出してくれたおかげで思ったよりも早く買い物が済んだ二人は彼のおすすめのお店でコーヒーを飲んでいた。
赤城がこの店の名物だと言って勧めてくれた甘そうなケーキをやんわりと断って由香里は運ばれてきたブラックのコーヒーに口をつけた。
苦い中にほのかな酸味と深いコーヒーの香りが感じられる。
ケーキだけでなくコーヒーも絶品だと言っていたのがよくわかる味だった。
「ちょうど赤城さんと連絡を取り始めた頃ですね……意識し始めたのは。」
由香里は当時のことを思い出してつい吹き出してしまう。
「あの頃はお互い勘違いしていて、さらに社長は自分の正体隠していて…。」
「正体を隠す?」
赤城は由香里が頼まなかったケーキを小さく切って口に運びながら首をかしげた。
どうやら甘い物は好きらしく他にも2つテイクアウトに包んでもらっていた。
「正体って……社長ってことを?」
「私が初めて会ったのは、歯科医の西園寺さんだったの。」
赤城が車を出してくれたおかげで思ったよりも早く買い物が済んだ二人は彼のおすすめのお店でコーヒーを飲んでいた。
赤城がこの店の名物だと言って勧めてくれた甘そうなケーキをやんわりと断って由香里は運ばれてきたブラックのコーヒーに口をつけた。
苦い中にほのかな酸味と深いコーヒーの香りが感じられる。
ケーキだけでなくコーヒーも絶品だと言っていたのがよくわかる味だった。
「ちょうど赤城さんと連絡を取り始めた頃ですね……意識し始めたのは。」
由香里は当時のことを思い出してつい吹き出してしまう。
「あの頃はお互い勘違いしていて、さらに社長は自分の正体隠していて…。」
「正体を隠す?」
赤城は由香里が頼まなかったケーキを小さく切って口に運びながら首をかしげた。
どうやら甘い物は好きらしく他にも2つテイクアウトに包んでもらっていた。
「正体って……社長ってことを?」
「私が初めて会ったのは、歯科医の西園寺さんだったの。」