大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
「……なんか、嬉しいです。」

由香里は木崎が、自分と同じことを考えていた事が嬉しかった。


そう、夢を叶えるための準備に無駄なことなんてないのだ。


「でも、木崎先生でも真面目なこと考えているんですね。セクハラ発言が多すぎてギャップがありすぎです。」

由香里は照れ隠しについ余計なことを言ってしまった。

とたんに、木崎の目が細められる。


「セクハラ……ですか。」


言いながらなぜか由香里の目の前に座っているはずの木崎の顔がどんどん近付いて来る。


「ちょっと……。」


どんどん近付いて来るその顔に思わず由香里は眼を瞑る。





――――― ぺろっ。






口の端に生暖かい舌の感触が一瞬あり木崎が離れていった。



「うどんのつゆ、付いていましたよ。」




眼を開けた由香里の前にはフェロモン全開の笑顔で木崎が笑っていた。
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