大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
彼は、西園寺に会う『ついでに』カリフォルニア州の
キャンペーンで来たという。
確かにカリフォルニア州知事が来日したとなればパーティーも開かれるわけである。
西園寺とカリフォルニア州知事はそのまま話し始めてしまい、知り合いのいない由香里は仕方なく料理を取りにテーブルへと移動した。
美味しそうな料理が並ぶテーブルに由香里はついつい顔が緩む。
せっかくパーティーにきたのだし、この際美味しい食べものだけでもおなかに入れておこう。
取り皿に少しずつ料理を並べ由香里は壁際に移動する。
料理をつまんでいると彼女の目の前に1人の男性がやって来た
「おひとりですか?」
男は由香里に向かって優雅にほほ笑んでいる。
「社長……同伴者は……友人と話が弾んでいるようでして。」
由香里は見知らぬ男を前にどうしていいのか分からず、差し障りのない返事を返す。
「西園寺社長ですよね……さっき見かけました。」
「ご存じだったんですね、意地悪な方。」
そうなると尚更、由香里はなせ自分が声をかけられたのか分からなかった。
西園寺と話がしたいのなら自分を通さずこの場で声をかければ良いのだ。
この会場に入れるぐらいの人物なら彼が無碍にするとは考えがたい。
由香里は男を見上げる。
年は自分と同じくらいだろうか?
男は西園寺よりは少し低い長身ながらもその分顔が小さく、やわらかそうなくせ毛の髪が良く似合う。
華やかな雰囲気を持ったその男は由香里の前にそっと名刺を差し出した。
「JOS代表取締役の斉木雄介といいます。」
由香里は取り皿を持ったまま固まった。
キャンペーンで来たという。
確かにカリフォルニア州知事が来日したとなればパーティーも開かれるわけである。
西園寺とカリフォルニア州知事はそのまま話し始めてしまい、知り合いのいない由香里は仕方なく料理を取りにテーブルへと移動した。
美味しそうな料理が並ぶテーブルに由香里はついつい顔が緩む。
せっかくパーティーにきたのだし、この際美味しい食べものだけでもおなかに入れておこう。
取り皿に少しずつ料理を並べ由香里は壁際に移動する。
料理をつまんでいると彼女の目の前に1人の男性がやって来た
「おひとりですか?」
男は由香里に向かって優雅にほほ笑んでいる。
「社長……同伴者は……友人と話が弾んでいるようでして。」
由香里は見知らぬ男を前にどうしていいのか分からず、差し障りのない返事を返す。
「西園寺社長ですよね……さっき見かけました。」
「ご存じだったんですね、意地悪な方。」
そうなると尚更、由香里はなせ自分が声をかけられたのか分からなかった。
西園寺と話がしたいのなら自分を通さずこの場で声をかければ良いのだ。
この会場に入れるぐらいの人物なら彼が無碍にするとは考えがたい。
由香里は男を見上げる。
年は自分と同じくらいだろうか?
男は西園寺よりは少し低い長身ながらもその分顔が小さく、やわらかそうなくせ毛の髪が良く似合う。
華やかな雰囲気を持ったその男は由香里の前にそっと名刺を差し出した。
「JOS代表取締役の斉木雄介といいます。」
由香里は取り皿を持ったまま固まった。