大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
キスと木崎と私
翌日。
「誠さ~ん。」
昨日の気まずい気分を引きずったまま、それでもいつもと変わらない時間に出社した由香里は鈴木のいるデスクに向かうとそのまま机に突っ伏した。
「おはよ、由香里ちゃん。」
鈴木は机に突っ伏したままの由香里のナデナデしながらそのやわらかい髪を指先で弄ぶ。
「誠さん……くすぐったいです。」
「由香里ちゃんの髪って赤ちゃんの毛みたいに気持ちいいからついね……。」
鈴木は頭から手を離しながら名残惜しそうにそう言った。
「そんな……私は子供じゃない…です。」
そういって由香里は昨日の出来事を再び思い出した。
斉木社長との出会い、そして西園寺とのキス。
「西園寺なんだけど……。」
「はいっ。」
いきなり名前が出てきてつい由香里はまた近くにいるのかと思い辺りを見回してしまう。
「今日は午後に出社するからって、伝言。」
慌てる由香里の前で黒い微笑みを浮かべる鈴木。
「で、何があったの?襲われちゃった?」
ああ、西園寺や斉木よりも危険な人物が目の前にいる……。
由香里は今日ほど社長室に早く入りたいと思ったことはなかった。
「誠さ~ん。」
昨日の気まずい気分を引きずったまま、それでもいつもと変わらない時間に出社した由香里は鈴木のいるデスクに向かうとそのまま机に突っ伏した。
「おはよ、由香里ちゃん。」
鈴木は机に突っ伏したままの由香里のナデナデしながらそのやわらかい髪を指先で弄ぶ。
「誠さん……くすぐったいです。」
「由香里ちゃんの髪って赤ちゃんの毛みたいに気持ちいいからついね……。」
鈴木は頭から手を離しながら名残惜しそうにそう言った。
「そんな……私は子供じゃない…です。」
そういって由香里は昨日の出来事を再び思い出した。
斉木社長との出会い、そして西園寺とのキス。
「西園寺なんだけど……。」
「はいっ。」
いきなり名前が出てきてつい由香里はまた近くにいるのかと思い辺りを見回してしまう。
「今日は午後に出社するからって、伝言。」
慌てる由香里の前で黒い微笑みを浮かべる鈴木。
「で、何があったの?襲われちゃった?」
ああ、西園寺や斉木よりも危険な人物が目の前にいる……。
由香里は今日ほど社長室に早く入りたいと思ったことはなかった。