大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
暫くして解放されたころにはすっかり涙が止まり、代わりに幾分腫れ気味の瞼が出来上がっていた。
木崎が濡らしたガーゼを由香里の瞼にかぶせる。
「まさか、こんなことになるとはね。」
木崎の呆れた声に由香里はただただ、小さくなるしかない。
先程注射針を刺された部分はジンジンとしびれ始め痛いというよりも感覚がなく
なって来ていた。
「このまま続けるのは、不可能ですね。」
器具を片づけてしまうと木崎は椅子を持ってきて座った。
診療服の胸のあたりがうっすら濡れて濃くなっているのが分かる。
「歯を抜かないっていうのは……。」
「ダメです。」
由香里の提案はすぐさま却下された。
木崎は少し考えて口を開く。
「じゃあ麻酔をしてやりましょう。」
「麻酔ですか?」
今もジンジン痺れる右頬に触れて由香里はビクッと反応した。
「今度は意識を失う程度に麻酔をかけます。目が覚めたころには終わっていますよ。」
木崎が濡らしたガーゼを由香里の瞼にかぶせる。
「まさか、こんなことになるとはね。」
木崎の呆れた声に由香里はただただ、小さくなるしかない。
先程注射針を刺された部分はジンジンとしびれ始め痛いというよりも感覚がなく
なって来ていた。
「このまま続けるのは、不可能ですね。」
器具を片づけてしまうと木崎は椅子を持ってきて座った。
診療服の胸のあたりがうっすら濡れて濃くなっているのが分かる。
「歯を抜かないっていうのは……。」
「ダメです。」
由香里の提案はすぐさま却下された。
木崎は少し考えて口を開く。
「じゃあ麻酔をしてやりましょう。」
「麻酔ですか?」
今もジンジン痺れる右頬に触れて由香里はビクッと反応した。
「今度は意識を失う程度に麻酔をかけます。目が覚めたころには終わっていますよ。」