大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
恋と悩みと私
由香里は最近悩んでいた。

あれから何事もなく、仕事も順調に進んでいる。

業務に慣れたせいもあるが、少しゆとりが持てるようになって来たせいかもしれない。

恋の悩み。

あの事件以降、西園寺は人を頼るようになり由香里とも頻繁に相談をしてくるようになった。

近寄りがたかった雰囲気は今現在もあるものの、他人と完全に距離を置く姿勢は既になくなっていた。

そして今、由香里を悩ますのは時々向けられる、西園寺の視線。

仕事中に視線を感じて顔を上げるとふいっと感じなくなる程度のものだが明らかに、西園寺のものだ。

確認しなくても部屋に2人しかいないのだから当たり前である。

「まさか……ね。」

由香里は視線の意味と、自分の気持ちが分からず、悩んでいた。
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