大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
「由香里ちゃんどうしたの?」
食堂でご飯を食べていると玲子が声をかけてきた。
珍しく、トレイにサンドウィッチがのせられている。
「今日はお手伝いさんが忙しいからお弁当はなし。」
由香里の向かいの椅子を引くとそのまま座る。
玲子は全然手をつけられていない由香里の食事を見て眉をひそめた。
「なんか悩み事?」
「……うん。」
素直に由香里は頷く。
誰かに聞いてもらいたかったのかもしれない。
由香里は殆ど食べていない皿にそっと箸を置いた。
「同じ位好きな人が……2人いるの。」
どう考えてもその答えしか出なくて由香里は混乱していたのだ。
歯科医の木崎はあの一件以降、親知らずの治療の前にやれる事をしようと言って歯石のクリーニングなどと理由をつけて、何度か病院で由香里と会い治療をした。
その後に前回のお詫びにと食事に誘われてついていったが紳士的な身のこなしですっかり由香里と仲良しだ。
問題は、そんな状況なのに西園寺の事も気になる自分。
最近では2人ともにそれとなく好意を寄せられている自覚がある。
これでは元彼の咲人と同じではないか。
「2人とも同じくらい好きになるってどうしたらいいの……。」
食堂でご飯を食べていると玲子が声をかけてきた。
珍しく、トレイにサンドウィッチがのせられている。
「今日はお手伝いさんが忙しいからお弁当はなし。」
由香里の向かいの椅子を引くとそのまま座る。
玲子は全然手をつけられていない由香里の食事を見て眉をひそめた。
「なんか悩み事?」
「……うん。」
素直に由香里は頷く。
誰かに聞いてもらいたかったのかもしれない。
由香里は殆ど食べていない皿にそっと箸を置いた。
「同じ位好きな人が……2人いるの。」
どう考えてもその答えしか出なくて由香里は混乱していたのだ。
歯科医の木崎はあの一件以降、親知らずの治療の前にやれる事をしようと言って歯石のクリーニングなどと理由をつけて、何度か病院で由香里と会い治療をした。
その後に前回のお詫びにと食事に誘われてついていったが紳士的な身のこなしですっかり由香里と仲良しだ。
問題は、そんな状況なのに西園寺の事も気になる自分。
最近では2人ともにそれとなく好意を寄せられている自覚がある。
これでは元彼の咲人と同じではないか。
「2人とも同じくらい好きになるってどうしたらいいの……。」