大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
「………。」

玲子は黙ってサンドウィッチを口に運んで行く。

「ありきたりなんだけど……もし崖にその2人がいてどっちかしか助けられなかったら選べる?」

玲子の質問に由香里は想像してみた。

………どちらも自力で這い上がってきそう。

場面を想像して思わず由香里は笑ってしまった。

「それが決められたら、ここで悩んでないよ。……意地悪だなぁ。」

由香里は手元にある野菜ジュースに手を伸ばす。

ふと、プライベートの携帯電話がメールの着信を知らせていた。

開いてみると木崎からだ。


『来週の土曜日、食事に行きませんか?』


あまりのタイミングに驚きながらも由香里はあっさりとOKの返事を返した。
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