生きたい
「さっき思わず慶介って言っちゃった!!」

あたしは顔が真っ赤になった。

新道くんそのことに気づいたかな?

「は・・きぃ~・・ぃあ~ん」

そのときどこからかそんな声が聞こえてきた。

「おぃ・・や・・ろよ」

「い・・・じゃん・・らあ~ん」

どうやら図書室から聞こえるようだ。

あたしは静かに図書室のドアに隠れた。

そこに着くとすぐに誰の声かわかった。

「はるきぃ~食べてよぉ」

「・・・やめろよ」

晴輝と立花美香だ。

「なんで食べてくんないの?美香の手作りなのにぃ」

「今はそんな気分じゃねぇんだよ」

「はぁ?あっわかった!加藤さんと新道くんのことでしょ!?」

「・・・・・・」
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