生きたい
そういって立花美香は笑った。

「晴輝、もういこっか!チャイムなるし」

「・・・・・・」

「晴輝?」

「・・今のでだいたいわかった」

「え?・・何?」

「いや、なんでも・・・」

その会話は志星に届くわけもなく・・。

「いこっか」

「・・・・おぅ」

2人は図書室を出て行った。


あたしはその場に立ち尽くすしかなく・・。

今あったことが理解できない。

「なんで?」

いつの間にか呟いていた。

そして目頭が熱くなった。

「なんで・・信じてくれないの・・」
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