生きたい
そういや先生が言っていた。

保険の先生は出張中だって。

なので保健室には誰もいない。

あたしにとっては好都合だ。

あたしはさっそくベッドに腰を下ろした。

保健室のベッドはなんだか落ち着く・・・。

このまま眠ってしまいそうだ・・・。

いっそこのまま眠ってしまおうか。

ついでにさっきのことも忘れたい。

晴輝のことも・・・。

でもそのことを思い出した途端また涙が出てきた。

この涙はいつ枯れるんだ。

「ぐすっ」


「やっぱり泣いてるんだ」

「えっ?」
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