恋のキューピット
「おっおっお姉ちゃん!?」

「せいかぁーい!久しぶりっ!
ゆいっ」

「…いや、久しぶりじゃねーよ」
なんでここに姉が?
病気で半年前死んだはず…

「お姉ちゃん?ほんとにお姉ちゃんなの?」

「えっやだ!あんた
実の姉の顔忘れちゃったわけ?」
「覚えてるけど…」
じゃあ今目の前にいるのは
幽霊の姉

あたし霊感あったっけ?

「こうしてあたしが見えてるからあるんじゃない?」

読まれたっ!

「なんであたしのこと分かるっ
て顔」

「分かるよ あんたのこと
ずっと天からみててたもん」

「お姉ちゃん…
ちょっと場所移動しよ
話は後から」

さっきから周りの視線が痛い

姉は幽霊で普通の人は見えないだから周りから見たらあたしが一人でしゃべっているように
見えるのだ


あたしたちはひとけのない場所に移動した

適当に座れるところを探して
そこに腰をおろす


「で、なんでお姉ちゃんがここにいるの?」

「わぁいきなり?それが全然覚えてないのよねぇ…
気がついたら公園にいた
でなんかめまいがしてきて
そしたらあんたに出会った」

あのフラフラはめまいだったのか…
酔っぱらってるのかと

「てことはさぁ、何かお姉ちゃん未練があるんじゃない?
だから成仏できないとか?」

「あ~そうね
でもそれが分かんないんだよなぁ」

うーん
姉が幽霊のままずっとここに
いてはいけない
成仏してもらわないと…

「のどかわいた」

「お姉ちゃんって飲み物飲める
の?」

幽霊なんでしょ?

「うん飲めます
まぁ何か食べなくても飲まなくても大丈夫なんだけど」

「じゃあのどかわいたとか
ないじゃん!」

「そうなんだけどさぁ…
あたしカフェラテがいい!」

買えってか?

あたしは渋々自販機で
カフェラテとイチゴミルクを
買った



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