恋のキューピット
*姉side

「なっなっ何言ってるんですか!?」

私の横で少年は慌てる


そんな動揺しなくても

バレバレだし


「俺 さっきいないって言ったじゃないすか」


ふ~ん
じゃあ、何で顔赤くなってんのよ

「嘘つき」


「はあ!? 」


「ほんとは好きなんでしょ?」

「隠す必要なんてないじゃない」

「……。」


「自信…ないの?」


赤くなった顔を見られたくないのか、うつむきながら首を縦にふる。


「俺、正直 今余裕ねぇんですよ。ダチも市川のことが好きだし」

「諦めるの?」


少年は少し困った顔をした。


「諦め…たくはない。あいつが他の男と仲良くしてんの見るのツライいし。

もう、俺 五年間片想いなんすよいい加減しつこいっすよね。

でも今でも変わらず
あいつのことが好きなんです。」


「しつこくなんかないよ。
全然いいと思う。
あたし、高橋くんのこと応援するね!」


「あっありがとうございます。
なんかお姉さんに真面目にそういうこと言われるとかえって
変な感じですが…」


「ちょっそれどういう意味!?」









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