七つの椅子
「どう?私の体…綺麗?」
エレナは自信に満ちた怪しい笑みを浮かべる。
「あぁ…綺麗だ」
エレナの裸体は全ての思考を止め、瞬きさえ忘れる程美しかった。
それほど大きくは無いが形の良い乳房、くびれたウエストに縦長の臍。
見れば見るほど、その美しさに引き込まれてしまう。
「さぁ…楽しみましょう」
エレナの誘惑する言葉と笑みを合図に、俺の中の溜まっていた欲望は爆発した。
俺は少し乱暴にエレナの腕を掴み引っ張ると、先程まで座っていたベッドに組み敷いた。
二人の重みにベッドのスプリングが鳴り、白いシーツにシワが増える。
男の理性はなんて脆いのだろう。
目の前に綺麗な女が居れば、狼となり襲い掛かる。
愛していなくとも、誘惑には勝てない。
「…んっ」
エレナの唇に自分の薄い唇を重ね、ほんの少し残っていた理性を捨てた。