シーソーが揺れてる
「あーあと春ちゃんの読んでた本の表紙がちらっと見えちゃったんだけど、あれいかにもblっぽいやつだったじゃん?」
「あれはー・・・まあ、そうなんだけど。でもあんたが想像してるようなエッチなやつじゃないわよ」
「えっ?私そんなこと全く想像してないけど」
「嘘つけ」
「だってエッチなやつだったらr18とかってちゃんと書いてあるでしょう?」
「あー、そうね」
なんだか自分がものすごく恥ずかしくなって春香は火照り出す頬を両手で覆った。
「あーあとさあ春ちゃんのメール音秋山美緒の声で・・・」
「あーもううるさい!とにかく私はそんなバイトしないからねえっ!」
「あっ、来週清水翔太が出るー!絶対見よう!」
自分を睨みつける春香の目を避けるように広美はテレビの次回予告の画面を見て声をあげた。
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