シーソーが揺れてる
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公園のベンチで直人と良太がそんなやり取りを繰り広げているころ、春香は広美の部屋のリビングのソファーに座ったままぼーっとテレビを見ていた。目の前のテーブルに置かれた広美手作りのおにぎりにはほとんど手をつけていない。
クーラーがかかっているおかげで部屋の中は快適なはずなのだが、春香の脳は今日も相変わらず思考が停止していた。
二日前、広美に付き添われながら心療内科に行ったのだが、
「この時期は気候や気圧の差が激しいからだれでも不調になりやすいんですよ。とりあえず、この前と同じ薬渡しとくからしばらく様子見てみて」
と、黒メガネをかけた大柄な男性医師にあっさりと言われてしまった。
「あの先生ほんとにだいじょうぶなの?病院変えたほうがいいんじゃない?」
心療内科を出たとたん広美はそんな不平不満を叫んでいたが春香の耳には入らなかった。
昨日は昨日で部屋で一人テレビを見たり、本を読んだり、前の日練習に行けなかった分ぼーっとする頭でどうにか譜読みを進めたりして過ごした。
そして今・・・。
クーラーがかかっているおかげで部屋の中は快適なはずなのだが、春香の脳は今日も相変わらず思考が停止していた。
二日前、広美に付き添われながら心療内科に行ったのだが、
「この時期は気候や気圧の差が激しいからだれでも不調になりやすいんですよ。とりあえず、この前と同じ薬渡しとくからしばらく様子見てみて」
と、黒メガネをかけた大柄な男性医師にあっさりと言われてしまった。
「あの先生ほんとにだいじょうぶなの?病院変えたほうがいいんじゃない?」
心療内科を出たとたん広美はそんな不平不満を叫んでいたが春香の耳には入らなかった。
昨日は昨日で部屋で一人テレビを見たり、本を読んだり、前の日練習に行けなかった分ぼーっとする頭でどうにか譜読みを進めたりして過ごした。
そして今・・・。