シーソーが揺れてる
「なに」
そう返す春香の声はどことなく張りつめていた。
「何でさっき、おれに電話したの?」
「えっ?」
そう聞き終えた直人はやっと歯と歯の隙間に挟まっていた物が取れたみたいな一安心を覚えていた。そんな直人に対して、春香は言葉に詰まっていた。
「おい何があったんだよ?」
「え?いやあ、だから・・・」
「もしかしてあれかー?酒飲んで酔っぱらってたのかー?」
「ちっ違うわよ」
「だってあん時泣いてたからさ」
「あれはー・・・」
春香は改めてさきほどの微睡みに落ちる前の出来事を振り返ってみた。
そう返す春香の声はどことなく張りつめていた。
「何でさっき、おれに電話したの?」
「えっ?」
そう聞き終えた直人はやっと歯と歯の隙間に挟まっていた物が取れたみたいな一安心を覚えていた。そんな直人に対して、春香は言葉に詰まっていた。
「おい何があったんだよ?」
「え?いやあ、だから・・・」
「もしかしてあれかー?酒飲んで酔っぱらってたのかー?」
「ちっ違うわよ」
「だってあん時泣いてたからさ」
「あれはー・・・」
春香は改めてさきほどの微睡みに落ちる前の出来事を振り返ってみた。