シーソーが揺れてる
携帯を閉じた春香はほっとため息をこぼした。
今まで胸の中に仕えていた物がすーっと抜けたような、やっと呼吸が楽になったような、そんな気分だ。と同時にほんの少しの空腹感を覚えた。
「この感じ、久しぶり」
そう呟くと、春香は目の前に置きっぱなしにしていたおにぎりに手を延ばした。
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