シーソーが揺れてる
「今日は何作るの?」
キッチンから聞こえるごとごとと言う物音に混じって春香は聞いた。
「ホーレンソーとキノコの和風パスタだよ」
材料を洗おうと水道の蛇口を捻りながら広美は答えた。
「ふーん」
何の気無しに春香は相づちを打った。そして再びDVDに心を移した。
「ごめん春ちゃん、今何時か見て?」
それからしばらくして、春香の耳に慌てた様子の広美の声が飛び込んできた。
「えっ何、この後何かあるの?」
春香はめんどくさそうにポケットから携帯を取り出すと、画面の表示を見た。
「7時28分」
感情の無い声で春香は時間を告げた。
「やばい!パスタ茹ですぎちゃったかも」
広美はしょんぼりしながらコンロの火を止めた。
「べつにいいじゃない。ちょっとぐらい麺が堅かろうが柔らかろうが」
「よくない!」
「あんたってそういうところにはものすごく拘るよねえ」
春香がそう言い終えた時、自分の携帯が点滅していることに気がついた。
キッチンから聞こえるごとごとと言う物音に混じって春香は聞いた。
「ホーレンソーとキノコの和風パスタだよ」
材料を洗おうと水道の蛇口を捻りながら広美は答えた。
「ふーん」
何の気無しに春香は相づちを打った。そして再びDVDに心を移した。
「ごめん春ちゃん、今何時か見て?」
それからしばらくして、春香の耳に慌てた様子の広美の声が飛び込んできた。
「えっ何、この後何かあるの?」
春香はめんどくさそうにポケットから携帯を取り出すと、画面の表示を見た。
「7時28分」
感情の無い声で春香は時間を告げた。
「やばい!パスタ茹ですぎちゃったかも」
広美はしょんぼりしながらコンロの火を止めた。
「べつにいいじゃない。ちょっとぐらい麺が堅かろうが柔らかろうが」
「よくない!」
「あんたってそういうところにはものすごく拘るよねえ」
春香がそう言い終えた時、自分の携帯が点滅していることに気がついた。