シーソーが揺れてる
「どこでもいいよ」
直人は答えた。
「どこでもいいって、それが1番困るんだけど」
「夕飯作るお母さんみたいなこと言うなよ。じゃあそう言うおまえはどこ行きたいんだよ」
「私?」
「うん」
「そうねえ・・・」
春香は考えた。そう聞く春香もじつは特にこれと言って行くところが思い浮かばないのだ。
「買い物でも行く?」
不意に春香の口からそんな提案が突いて出た。
「買い物ねえ」
「何か欲しい物とか無いの?」
「いや、特に無い」
「そう。私は欲しいCDがいろいろあるんだけど・・・」
「お金あるの?」
「あっ、そうだった。お金無いんだった」
不意打ちの直人の問いに、春香は現実へと引き戻された。直人に電話するよりも先に親に電話をかけるべきだったと、春香は今の自分に後悔した。
直人は答えた。
「どこでもいいって、それが1番困るんだけど」
「夕飯作るお母さんみたいなこと言うなよ。じゃあそう言うおまえはどこ行きたいんだよ」
「私?」
「うん」
「そうねえ・・・」
春香は考えた。そう聞く春香もじつは特にこれと言って行くところが思い浮かばないのだ。
「買い物でも行く?」
不意に春香の口からそんな提案が突いて出た。
「買い物ねえ」
「何か欲しい物とか無いの?」
「いや、特に無い」
「そう。私は欲しいCDがいろいろあるんだけど・・・」
「お金あるの?」
「あっ、そうだった。お金無いんだった」
不意打ちの直人の問いに、春香は現実へと引き戻された。直人に電話するよりも先に親に電話をかけるべきだったと、春香は今の自分に後悔した。