シーソーが揺れてる
「手作りの弁当が・・・」
直人は春香をようく見ると、意味あり気にやっと笑って見せた。
「手作り・・・?」
そんな直人に対して春香はとぼけたように目を泳がせた。
「そんなことしないわよめんどくさい」
「なに手作り弁当じゃないのかー?」
直人は残念そうに春香から目を反らした。
「でも、そこのパン屋さんでパン買ってきたの。一応あんたの分も」
「一応って何だよ」
「じゃいらないの?」
「えっ、・・・」
睨むような視線で自分を見つめる春香に、直人は言葉を失いそうになった。しかしすぐに気を取り直すと、
「ほっ、欲しいです」
と恐る恐るではあるが確かにそう言った。
「分かった」
春香はそう言うと、今さっきどさっと置いたバッグからビニール袋を一つ取り出すと、それを自分と直人の間に置いた。
直人は春香をようく見ると、意味あり気にやっと笑って見せた。
「手作り・・・?」
そんな直人に対して春香はとぼけたように目を泳がせた。
「そんなことしないわよめんどくさい」
「なに手作り弁当じゃないのかー?」
直人は残念そうに春香から目を反らした。
「でも、そこのパン屋さんでパン買ってきたの。一応あんたの分も」
「一応って何だよ」
「じゃいらないの?」
「えっ、・・・」
睨むような視線で自分を見つめる春香に、直人は言葉を失いそうになった。しかしすぐに気を取り直すと、
「ほっ、欲しいです」
と恐る恐るではあるが確かにそう言った。
「分かった」
春香はそう言うと、今さっきどさっと置いたバッグからビニール袋を一つ取り出すと、それを自分と直人の間に置いた。