シーソーが揺れてる
飛び乗ってすぐ、直人は両足にぐっと力を込めて地面を踏ん張った。
「おっ」
それはほんの少しだけ中を蹴ったが、一瞬にしてごとんとバランスを崩して止まった。
「ん?」
直人はもう1度両足にぐっと力を入れた。するとこんどは思いっ切り後ろにふんぞり返ったような状態で止まった。
「あんれおかしいなあ」
直人は俯いて右手で頭をかいた。
と、誰かがこちらの方に小走りで向かってくる。その足音で直人ははっと頭を上げた。
「あんた何やってんの」
「えっ?」
頭を上げた直人の目に写ったのは、向かい側に座る春香の姿だった。
春香はさきほど直人がやったように両足にぐっと力を込める。すると、
「おー・・・!」
直人の体を心地いい重圧が包んだ。それを押し返すように、直人は体を大きく揺すった。
「やっと動いた」
嬉しそうに直人は言った。シーソーはバランスを保ったまま、テンポよく風を切っている。
「おっ」
それはほんの少しだけ中を蹴ったが、一瞬にしてごとんとバランスを崩して止まった。
「ん?」
直人はもう1度両足にぐっと力を入れた。するとこんどは思いっ切り後ろにふんぞり返ったような状態で止まった。
「あんれおかしいなあ」
直人は俯いて右手で頭をかいた。
と、誰かがこちらの方に小走りで向かってくる。その足音で直人ははっと頭を上げた。
「あんた何やってんの」
「えっ?」
頭を上げた直人の目に写ったのは、向かい側に座る春香の姿だった。
春香はさきほど直人がやったように両足にぐっと力を込める。すると、
「おー・・・!」
直人の体を心地いい重圧が包んだ。それを押し返すように、直人は体を大きく揺すった。
「やっと動いた」
嬉しそうに直人は言った。シーソーはバランスを保ったまま、テンポよく風を切っている。