シーソーが揺れてる
「あと今流行りの韓国もいいかも。足つぼマッサージ、あれ1度体験してみたいんだよねえ」
「ふーん」
またしても直人は興味無いと言うような返事を返した。
と、シーソーのスピードがちょっとづつ遅くなり始めた。
「これずっとやってると疲れるなあ」
シーソーの背にもたれて直人は言う。
「そうね」
冷ややか気味に春香は答えると、シーソーはさらに速度を落とした。
「年のせいだな」
「まだそんなこと言うのは早い。って言いたいけど・・・」
春香もシーソーを漕ぐ足を緩めた。
「やっぱ小学生の時と比べたらそれだけ年取ってんのよねえ」
完全にシーソーが止まると、春香はため息と共にそんな言葉を吐いた。
「おれさあ、忘れてたよ」
不意に直人は言う。
「えっ何を?」
「シーソーって一人じゃ漕げないってことだよ」
「え?」
直人の台詞に、春香の胸が何となく仕えた。でもそれは苦しくも痛くもない。どこか暖かさのような熱を感じる、そんな感覚だった。
「あんた、そんなあたりまえのこと忘れてたの?」
その違和感を押し隠すように春香はあえて笑って見せる。
「すみませんね」
そう言って直人はそっぽを向いた。
「ふーん」
またしても直人は興味無いと言うような返事を返した。
と、シーソーのスピードがちょっとづつ遅くなり始めた。
「これずっとやってると疲れるなあ」
シーソーの背にもたれて直人は言う。
「そうね」
冷ややか気味に春香は答えると、シーソーはさらに速度を落とした。
「年のせいだな」
「まだそんなこと言うのは早い。って言いたいけど・・・」
春香もシーソーを漕ぐ足を緩めた。
「やっぱ小学生の時と比べたらそれだけ年取ってんのよねえ」
完全にシーソーが止まると、春香はため息と共にそんな言葉を吐いた。
「おれさあ、忘れてたよ」
不意に直人は言う。
「えっ何を?」
「シーソーって一人じゃ漕げないってことだよ」
「え?」
直人の台詞に、春香の胸が何となく仕えた。でもそれは苦しくも痛くもない。どこか暖かさのような熱を感じる、そんな感覚だった。
「あんた、そんなあたりまえのこと忘れてたの?」
その違和感を押し隠すように春香はあえて笑って見せる。
「すみませんね」
そう言って直人はそっぽを向いた。