シーソーが揺れてる
謝ろうと良太が口を開きかけたのと同時に、春香が声を発した。
「まあいいんじゃない?夢を探すことを今の夢にしておけば」
「・・・」
良太の心が大きく動いた。
そうだ、そうすればいいんだ!なぜこんな簡単なことに今まで気づかなかったんだろう。
「あー、そうですね。そう考えればいいんですよね。うん、とても参考になりました。よい意見をありがとうございます」
「あっ、どういたしまして・・・」
自分はなぜ良太から急にお礼を言われなきゃならないんだろう?と、春香は不思議な気分になった。
それを紛らわすように、春香は携帯の時計を見た。12時26分。
さて次はどんな話題を出したらいいんだろうかと、春香は考えながら膝の上に置いていたバッグにつけてあるキーホルダーをいじり回していた。
「ところで西山さん」
そんな春香の耳に、再び良太の声が響いた。
「なに」
「一つ聞いてもいいですか?」
「もちろんいいけど」
春香から了解を得ると、良太は少しの間彼女から目を反らした。そして、頭の中で言葉をまとめた。
「西山さんは、杉浦先輩のことどう思っていますか?」
良太はゆっくりと春香に尋ねた。
「まあいいんじゃない?夢を探すことを今の夢にしておけば」
「・・・」
良太の心が大きく動いた。
そうだ、そうすればいいんだ!なぜこんな簡単なことに今まで気づかなかったんだろう。
「あー、そうですね。そう考えればいいんですよね。うん、とても参考になりました。よい意見をありがとうございます」
「あっ、どういたしまして・・・」
自分はなぜ良太から急にお礼を言われなきゃならないんだろう?と、春香は不思議な気分になった。
それを紛らわすように、春香は携帯の時計を見た。12時26分。
さて次はどんな話題を出したらいいんだろうかと、春香は考えながら膝の上に置いていたバッグにつけてあるキーホルダーをいじり回していた。
「ところで西山さん」
そんな春香の耳に、再び良太の声が響いた。
「なに」
「一つ聞いてもいいですか?」
「もちろんいいけど」
春香から了解を得ると、良太は少しの間彼女から目を反らした。そして、頭の中で言葉をまとめた。
「西山さんは、杉浦先輩のことどう思っていますか?」
良太はゆっくりと春香に尋ねた。