シーソーが揺れてる
「やっぱり、そうでしたか」
良太は考え深げに春香の横顔を見ると、さらにこう続けた。
「初めて会った時から思ってたんです。杉浦先輩と西山さん、ものすごくお似合いだなあって」
「そっ、そう?」
そういえば最近そのようなことを広美からも言われたよなあ、と春香は思った。
「はい」
その後に続く言葉を、良太は脳味噌を振り絞って探した。
ぽつりぽつりと落ちて来る言葉の欠片を、繋ぎ合わせたり割ってみたりといじり回してみたけるど、自分の思いを言い表せる言葉はとうとう出て来ることはなかった。
「ねえ、あれ乗らない?」
再びの沈黙と、押し黙ったままの良太を察したのか、春香はシーソーを指さして言った。
「えっ?シーソーにですか?」
春香の提案に、良太は口をぽかんとさせた。
「嫌ならいいんだけど」
「いえ、全然だいじょうぶです。乗りましょう。せっかく公園に来てるんですからたまには遊具で遊ぶのもおもしろそうですし」
良太と春香は連れだってシーソーまで向かった。
良太は考え深げに春香の横顔を見ると、さらにこう続けた。
「初めて会った時から思ってたんです。杉浦先輩と西山さん、ものすごくお似合いだなあって」
「そっ、そう?」
そういえば最近そのようなことを広美からも言われたよなあ、と春香は思った。
「はい」
その後に続く言葉を、良太は脳味噌を振り絞って探した。
ぽつりぽつりと落ちて来る言葉の欠片を、繋ぎ合わせたり割ってみたりといじり回してみたけるど、自分の思いを言い表せる言葉はとうとう出て来ることはなかった。
「ねえ、あれ乗らない?」
再びの沈黙と、押し黙ったままの良太を察したのか、春香はシーソーを指さして言った。
「えっ?シーソーにですか?」
春香の提案に、良太は口をぽかんとさせた。
「嫌ならいいんだけど」
「いえ、全然だいじょうぶです。乗りましょう。せっかく公園に来てるんですからたまには遊具で遊ぶのもおもしろそうですし」
良太と春香は連れだってシーソーまで向かった。