シーソーが揺れてる
「よかったー周りに誰も居なくて」
そのまま玄関までたどり着いた春香は、扉の前で安堵の息をついた。続けてこうも思った。
「あんなところをもし直人にでも見られたら絶対冷やかされる・・・」
「おまえ恐がりだなあ。だから女って嫌なんだよ」
小学生の時直人にそうよく言われたものだ。
自分もそう言うところは全く成長してないなあ。春香はさっきシーソーの上で良太に言ったことを後悔した。
と、扉の向こうから忙しなさそうな足音が玄関の方へと近づいてきた。その音に、春香は躊躇うように扉から目を伏せると1歩後退りした。
扉の向こうの足音がぱたりとやんだ。
相手も躊躇っているのか、それともただたんに靴をはいているだけなのだろうか。
「ごとっ」と木の板が鳴るような音が、春香の両耳に入った。
それから玄関の扉が開くのにあまり時間はかからなかった。
そのまま玄関までたどり着いた春香は、扉の前で安堵の息をついた。続けてこうも思った。
「あんなところをもし直人にでも見られたら絶対冷やかされる・・・」
「おまえ恐がりだなあ。だから女って嫌なんだよ」
小学生の時直人にそうよく言われたものだ。
自分もそう言うところは全く成長してないなあ。春香はさっきシーソーの上で良太に言ったことを後悔した。
と、扉の向こうから忙しなさそうな足音が玄関の方へと近づいてきた。その音に、春香は躊躇うように扉から目を伏せると1歩後退りした。
扉の向こうの足音がぱたりとやんだ。
相手も躊躇っているのか、それともただたんに靴をはいているだけなのだろうか。
「ごとっ」と木の板が鳴るような音が、春香の両耳に入った。
それから玄関の扉が開くのにあまり時間はかからなかった。