シーソーが揺れてる
「さっ、片づけ片づけ」
部屋に着くなり広美は言った。
「えー、今からやるのー?もう疲れたから明日でいいよ」
「よくないわよ。引っ越し当日に片づけしてたら日が暮れちゃうよ。前日でも遅いぐらいなんだから」
厳しい口調で言い切ると、広美はすたすたと部屋の奥へと走って行った。
「荷物そんなに無いのに・・・」
そう呟きながら春香は携帯のメモリーを開いた。そして片山良太のところで通話ボタンを押した。
「おかけになった電話は現在・・・」
やはり受話器の向こうからは例の女性アナウンスの声が聞こえてくるだけだった。
春香が携帯を閉じたのと同時に段ボールを抱えて広美が戻ってきた。
その後すぐ片づけが始まった。春香は広美に言われるがままにタンスの中の衣類や机や棚の上の物を段ボールに詰めていった。
それらは思っていた以上に多かった。この部屋に来てから買った物やもらった物で私物を増やしていたようだ。
全ての物をしまい終えた時には深夜0時を回っていた。
部屋に着くなり広美は言った。
「えー、今からやるのー?もう疲れたから明日でいいよ」
「よくないわよ。引っ越し当日に片づけしてたら日が暮れちゃうよ。前日でも遅いぐらいなんだから」
厳しい口調で言い切ると、広美はすたすたと部屋の奥へと走って行った。
「荷物そんなに無いのに・・・」
そう呟きながら春香は携帯のメモリーを開いた。そして片山良太のところで通話ボタンを押した。
「おかけになった電話は現在・・・」
やはり受話器の向こうからは例の女性アナウンスの声が聞こえてくるだけだった。
春香が携帯を閉じたのと同時に段ボールを抱えて広美が戻ってきた。
その後すぐ片づけが始まった。春香は広美に言われるがままにタンスの中の衣類や机や棚の上の物を段ボールに詰めていった。
それらは思っていた以上に多かった。この部屋に来てから買った物やもらった物で私物を増やしていたようだ。
全ての物をしまい終えた時には深夜0時を回っていた。