シーソーが揺れてる
3
「なあ、どうだった?」
「と言いますと」
公園から出るとすぐ直人は良太に尋ねた。
「西山だよ」
「あー」
「どう?」
「いやあ、どうって聞かれても・・・」
歩を進めながら良太は深く考え込んだ。
「僕にはもったいないですよー。それより、先輩のほうがお似合いなんじゃないですか?」
「え?」
「いいコンビでしたよ、夫婦漫才みたいで」
「おいまだ西山もおれも結婚してねえぞ」
信号で立ち止まった良太は後ろを振り返り一瞬直人に笑いかけて見せた。
「西山さんは毎日あそこに来てらっしゃるんですか?」
「たぶんそうなんじゃない?」
ダンプトラックを見送りながら直人は答えた。
「今日初めてお会いして、もっとお話したいなあって思いました」
「そっかー。やっぱその気になったかー」
「いやそういう意味じゃなくて・・・」
信号が青に変わり、良太はまた歩き出した。その後ろを直人は追った。
「と言いますと」
公園から出るとすぐ直人は良太に尋ねた。
「西山だよ」
「あー」
「どう?」
「いやあ、どうって聞かれても・・・」
歩を進めながら良太は深く考え込んだ。
「僕にはもったいないですよー。それより、先輩のほうがお似合いなんじゃないですか?」
「え?」
「いいコンビでしたよ、夫婦漫才みたいで」
「おいまだ西山もおれも結婚してねえぞ」
信号で立ち止まった良太は後ろを振り返り一瞬直人に笑いかけて見せた。
「西山さんは毎日あそこに来てらっしゃるんですか?」
「たぶんそうなんじゃない?」
ダンプトラックを見送りながら直人は答えた。
「今日初めてお会いして、もっとお話したいなあって思いました」
「そっかー。やっぱその気になったかー」
「いやそういう意味じゃなくて・・・」
信号が青に変わり、良太はまた歩き出した。その後ろを直人は追った。