シーソーが揺れてる
2
その日の夜。
春香はさっき直人から貰ったメモの番号に電話をかけた。
この部屋の主の広美は今日松村君のところに居るため今夜は一人で過ごすことになってしまった。
テレビはおもしろい番組が無ければこれと言って特にやることも無い。静かすぎるのも寂しいのでだれかと話しがしたいと思っていたところだったのでちょうどよかった。
番号をプッシュして緑色のボタンを押したのはいいけれど、コール音が長い。春香の頭を不安がよぎった、その時だ。
「留守番電話センターに接続します」
受話器から聞こえてきたのは良太の声ではなく女性アナウンスの声だった。
春香は短いため息を吐くと電話を切った。
「あっそうか。私の番号知らなかったんだー」
思いついたように春香は再び携帯を開くと、こんどはメモに書いてあるメールアドレスにメールを送った。自分の名前と連絡先を添えて。
春香はさっき直人から貰ったメモの番号に電話をかけた。
この部屋の主の広美は今日松村君のところに居るため今夜は一人で過ごすことになってしまった。
テレビはおもしろい番組が無ければこれと言って特にやることも無い。静かすぎるのも寂しいのでだれかと話しがしたいと思っていたところだったのでちょうどよかった。
番号をプッシュして緑色のボタンを押したのはいいけれど、コール音が長い。春香の頭を不安がよぎった、その時だ。
「留守番電話センターに接続します」
受話器から聞こえてきたのは良太の声ではなく女性アナウンスの声だった。
春香は短いため息を吐くと電話を切った。
「あっそうか。私の番号知らなかったんだー」
思いついたように春香は再び携帯を開くと、こんどはメモに書いてあるメールアドレスにメールを送った。自分の名前と連絡先を添えて。