シーソーが揺れてる
「あんな先輩のことなんか綺麗さっぱり忘れてさあ」
「もう忘れてるわよとっくの昔に」
「おーお、強がり言っちゃって」
「あっあんたねえ・・・!」
この時春香は本気で広美に殴りかかるところだった。しかしその感情を止めたのは、玄関から聞こえた呼び鈴だった。
「はーい」
広美は小走りで玄関へと向かった。
「間に合ってよかった」
玄関から聞こえてきた声の主は松村孝弘だった。
「あー!」
それに続いて驚いたような広美の声が聞こえた。
「テーブルの上に忘れてったよ、ノート」
「どうりで鞄が軽いなあって思ったら・・・。ありがとう!」
広美はにっこりと孝弘に微笑んで見せた。
それから二人は少しの間何やら楽しそうに話を続けた。そんな二人をただぼーっと見ていた春香だったが、はっと我に返って枕元の携帯をひっ掴んだ。そしてさきほどのメールを開いた。
こんどは何も考えずに返信画面を出すと、良太に返事を送った。
「うん行く。」と一言。
「もう忘れてるわよとっくの昔に」
「おーお、強がり言っちゃって」
「あっあんたねえ・・・!」
この時春香は本気で広美に殴りかかるところだった。しかしその感情を止めたのは、玄関から聞こえた呼び鈴だった。
「はーい」
広美は小走りで玄関へと向かった。
「間に合ってよかった」
玄関から聞こえてきた声の主は松村孝弘だった。
「あー!」
それに続いて驚いたような広美の声が聞こえた。
「テーブルの上に忘れてったよ、ノート」
「どうりで鞄が軽いなあって思ったら・・・。ありがとう!」
広美はにっこりと孝弘に微笑んで見せた。
それから二人は少しの間何やら楽しそうに話を続けた。そんな二人をただぼーっと見ていた春香だったが、はっと我に返って枕元の携帯をひっ掴んだ。そしてさきほどのメールを開いた。
こんどは何も考えずに返信画面を出すと、良太に返事を送った。
「うん行く。」と一言。