シーソーが揺れてる
「学校はどう?」
オーダーを終えるト春香は向かいの席の良太に声をかけた。
「まあ、それなりに楽しいです」
「itの勉強してるんだっけ?」
「はい」
「どんなことやってるの?」
「まだ1年の内はワードとかエクセルとかの基本操作が主ですね」
ワード、エクセル・・・!高校の時そんな物も覚えさせられたなあ。
と、春香がぼんやり思っていると、
「なんだ良太、おまえexileやってんのかー?」
直人は驚いたような目で良太を見て言った。
「え?」
「あんた、何聞いてんの」
「だって今exileって」「先輩エクセルですよエクセル。まあ綴りはちょっと似てますけど」
「エクセル?何だそれ」
「パソコンのソフトに決まってるでしょ?高校の時やらなかった?」
「おれ高校行ってねえもん」
「あれ?そうだったの?」
「先輩中卒だったんですか?」
春香と良太はほぼ同時に直人に視線を向けた。
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