シーソーが揺れてる
大6章
1
「ただいまー」
ベッドに横になりながらマンガを読んでいた春香の耳に、甘く甲高い広美の声が響いた。
「あー、広美?」
春香は急いでマンガ本を閉じると携帯で時刻を見た。
4時36分。まだ夕方だと言うのにこの声を聞くのは早すぎるのでは・・・?
春香は頭の中に疑問符を浮かべていると、
「体調はどう?」
広美はいつの間にかベッドの横に立っていた。
昨日牛丼を食べに行って帰ってきてから春香の心身はバランスを崩し出した。せっかくの牛丼も吐いてしまい食事もほとんど取っていないし、携帯がなっても見る気もしなければ広美とも会話する気にもなれない。とにかく何もする気にはなれない、完全に思考が停止してしまったようだ。それでも、
「うーん、朝よりはよくなったかも」
春香は膝の上のマンガ本を枕元に叩きつけるとむっくりと起きあがった。
ベッドに横になりながらマンガを読んでいた春香の耳に、甘く甲高い広美の声が響いた。
「あー、広美?」
春香は急いでマンガ本を閉じると携帯で時刻を見た。
4時36分。まだ夕方だと言うのにこの声を聞くのは早すぎるのでは・・・?
春香は頭の中に疑問符を浮かべていると、
「体調はどう?」
広美はいつの間にかベッドの横に立っていた。
昨日牛丼を食べに行って帰ってきてから春香の心身はバランスを崩し出した。せっかくの牛丼も吐いてしまい食事もほとんど取っていないし、携帯がなっても見る気もしなければ広美とも会話する気にもなれない。とにかく何もする気にはなれない、完全に思考が停止してしまったようだ。それでも、
「うーん、朝よりはよくなったかも」
春香は膝の上のマンガ本を枕元に叩きつけるとむっくりと起きあがった。