シーソーが揺れてる
「いったい何だったんだろう?」
春香は自販機の方に向き直ると、並んでる品物を見て気を紛らわせた。
良太はこれからどこに向かうつもりなんだろう?どんな人と、何のために?自分でもよく分からないような物が春香の中を渦巻き始めた。
「あー春ちゃんこんな所に居た。飲み物でも買うの?」
自販機の前に立ち尽くす春香の後ろで買い物袋を下げた広美の言う声がした。
「ん、うん」
ちょうどよかった!と春香は思いながら買うはずじゃなかったお茶を1本買った。
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