シーソーが揺れてる
「おい、良太に電話して聞いてみろよ」
子供たちの間に割って入る若い女性の声と直人の声が重なった。
「嫌だめんどくさい。そう言うあんたが聞けばいいじゃない」
「おれが聞いたってあいつがほんとのこと話すと思うか?」
「あー、・・・」
直人の言葉に、春香は牛丼屋での良太を思い出した。あの時良太は合コンに行っていたことを直人には内緒にしていたんだった。
「分かった。後で電話してみる」
春香が公園の入り口へと体の向きを変えようとした時、何かがころころとこちらに転がってくるのが見えた。
「おっ!」
直人は急いでその音の方に駆け寄った。
「ったく、飲みかけの缶をこんなとこに捨てるなよ。あっちにゴミ箱があるだろう」
舌打ちをしつつ直人は拾い上げたジュースの缶を作業着のポケットに突っ込んだ。
その姿を背に、春香は一足早く公園を後にした。
子供たちの間に割って入る若い女性の声と直人の声が重なった。
「嫌だめんどくさい。そう言うあんたが聞けばいいじゃない」
「おれが聞いたってあいつがほんとのこと話すと思うか?」
「あー、・・・」
直人の言葉に、春香は牛丼屋での良太を思い出した。あの時良太は合コンに行っていたことを直人には内緒にしていたんだった。
「分かった。後で電話してみる」
春香が公園の入り口へと体の向きを変えようとした時、何かがころころとこちらに転がってくるのが見えた。
「おっ!」
直人は急いでその音の方に駆け寄った。
「ったく、飲みかけの缶をこんなとこに捨てるなよ。あっちにゴミ箱があるだろう」
舌打ちをしつつ直人は拾い上げたジュースの缶を作業着のポケットに突っ込んだ。
その姿を背に、春香は一足早く公園を後にした。