夏休みの恋人
「おっはよーけーじゅん♪今日も元気ー?」

「慶淳って……ひとまとめにすんなよ。なんかそれで一つの名前みたいだろ……」

「いーじゃんあんたらいつも二人一緒にいるんだしぃ」

「てか慶、結構な音したけど大丈夫か?」

「……………」

「ちょっとぉ、慶!何屍になってんのー。元気出しなよー」

「いやたった今おまえが屍にしたんだろ!てか慶マジで大丈夫か。衝撃でまた記憶喪失になったんじゃ……」

「え、ちょっとやだ慶!起きてよ!」


慌てたように俺の頭から重しがなくなり、俺はようやく軽くなった頭を起こした。

すかさず後方を向き、後ろにいた人物に訊ねる。


「誰?」
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